第29回岩手県学校保健・学校医大会

【 更新日:2013/02/22 】

岩崎 紀子(岩手県学校保健会養護教諭部会・盛岡市立黒石野中学校養護教諭)
小笠原 孝祐(盛岡市立黒石野中学校学校医)
中学校におけるコンタクトレンズ利用者への保健指導
~危機意識を高めさせる指導の取り組みを通して~

1 はじめに
 本校の生徒は、コンタクトレンズを利用している割合が今年度は1割強であり、例年に比べるとかなり増加している。運動時や学習時のみの利用が多いが、中学生の1日の生活リズムをみると、日々の学校生活や部活動の忙しさに追われ、手入れを怠ったり起床から就寝時刻までコンタクトレンズをつけっぱなしだったりする傾向の生徒も見られる。そこで、生徒一人一人の生活スタイルに合わせた指導を工夫してみた。その取り組みについて紹介したい。

2 指導のねらい
 生徒一人一人の生活スタイルに合わせ個別に指導することで、適切なコンタクトレンズライフについて自主的に考え、行動できる生徒を目指す。

3 指導の方法と内容
・ 学校眼科医より2年前にいただいた資料「コンタクトレンズライフ1日&1週間」を取り入れ、これをもとに1学期末の保護者面談時に保健室にて3者で使い方の確認をする。生徒自身でこれに記入(色塗りを)させる。同時に保護者向けのパンフレット(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社発行)を手渡す。
・ 2学期に昼休み時間を利用し、視力再検査を行い、視力を確認するとともに再度「コンタクトレンズライフ1日&1週間」の記入・色塗り指導を小グループで行う。他者との比較で、使用時間が長すぎる生徒にはここで気づかせる。また、1学期に記入したものを自己確認させ、自分の使い方ルールを振り返らせることで、守られていないところを気づかせる。

4 成果と課題
【成果】
・ 自己評価することや他者と比較することで、自分なりに意識してコンタクトレンズの装着時間を減らすように気をつける生徒がみられた。また、自分だけの使い方のルールを自分の言葉で書かせることで、自己管理をしなくてはいけないという意識の高まりがみられた。
・ 震災の教訓から、危機管理意識を高め“メガネの持参は当たり前”と習慣づいた生徒が多くなった。

【課題】
 コンタクトレンズ利用者の約半数は「いってきます」から「ただいま」まではコンタクトレンズをつけている状況なので、平日の平均で10時間~11時間、夜の塾やスポ少の活動等がある場合にはさらに3時間ほどにわたって装着をしている実態がある。最初の購入時に、眼科やレンズ店でコンタクトレンズの使い方をどのように説明されたかで、その後の生徒の利用の仕方と危機意識に大きな差が生じることも見えてきた。「コンタクトレンズライフ1日&1週間」の記入を1つの指導材料として、保健指導の工夫を積み重ねることが今後の課題である。

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