LASIKの長期成績について

【 更新日:2015/04/28 】

<目的>
LASIKを受けた症例の長期経過について検討する。

<対象>
平成13年7月から当院にてLASIKを施行した1035名のうち、術後1ヶ月の裸眼視力が1.0以上で、術後5年以上ならびに術後10年以上の経過観察が可能であったそれぞれ156名292眼(男性47名、女性109名、平均年齢34.1歳)ならびに44名74眼(男性24名、女性20名、平均年齢36.6歳)について視力、角膜屈折力の変化ならびに術後の満足度について検討を行った。

<結果>
手術矯正量が6.0D以下の症例では有効係数(術後裸眼視力/術前矯正視力)が術後6ヶ月、5年、10年でそれぞれ0.99、0.98、0.95と良好に保たれたのに対し、手術矯正量が6.1D以上の場合には有効係数は0.96、0.76、0.66と低下傾向が認められた。尚、安全係数(術後矯正視力/術前矯正視力)については手術矯正量6.0D以下ならびに6.1D以上についても各経過観察期間において1.09~1.23と良好であった。また、角膜屈折力は手術矯正量が6.1D以上の群で6.0D以下の場合よりも増加が認められた。

<考按>
LASIKは安全な手術であり、適応症例をしっかり選択することにより、長期にわたり良好な裸眼視力を保てる屈折矯正手術である。また、術後近視の戻りが生じる原因としては種々の要因が考えられるが、残存ベット厚が330μm以上の症例においては、手術矯正量が多い場合でも術後長期間を経ても近視の戻りが少ないことが明らかとなった。

 


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