第46回北日本眼科学会

【 更新日:2013/02/22 】

瀬川 博子・小野寺 毅・吉田 隆司・山﨑 香苗・小笠原 孝祐
LASIKによる眼圧値変動についての検討

LASIK患者において中心角膜厚(以下CCT)、角膜切除量ならびに術中フラップ厚がどの程度眼圧に影響を及ぼすかについて検討した。対象は当院で平成13年7月から平成19年9月までに施行した近視矯正手術患者のうち、術前、術後の眼圧の経過観察が可能であった444人872眼(男性177人、女性267人)。CCT、角膜切除量、フラップ厚ならびに術前後の眼圧を測定した。眼圧測定は非接触型眼圧計を使用し、CCTの測定には超音波Aモード法を用いた。統計解析にはPearson回帰分析、t検定を用いた。その結果、CCTと術前眼圧との関係は、CCTが10μm厚くなるごとに眼圧が0.33mmHg高く評価され(相関係数0.41)、また、LASIK中の角膜切除量と術後眼圧との関係は、10μm切除するごとに眼圧は0.37mmHg低く評価された(相関係数0.47)。一方、-6~-9Dの矯正においてフラップ厚が100μm以上の場合、100μm未満の薄い場合と比べ術後眼圧はより低く評価された(P=0.04)。今回の研究結果から非接触型眼圧計の測定でもCCTと眼圧値との間に正の相関があり、LASIKによりCCTが薄くなると眼圧が低く評価されることが明らかとなった。また、矯正量が多い場合、フラップ厚の眼圧に対する影響が有意となり、フラップ厚が厚い場合、角膜の物理的特性の1つである剛性が弱くなることが示唆された。

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