平成19年11月号(No.77) 屈折矯正手術の進歩と今後の展望

【 更新日:2007/11/01 】

屈折矯正手術は我が国に約10年前に導入されましたが、それに関連する検査機器ならびに治療内容の進歩、発展には目をみはるものがあります。現在では近視、遠視、乱視をエキシマレーザーを用いたレーシックによって矯正することは、既に一般的な手術治療として受け入れられています。今後は、その治療内容の質の向上、ひいては見え方の質(Quality of vision)を上げる工夫がさらになされるものと思われます。さらに、近視、乱視だけではなく老眼の治療もレーシックによって行うことができることも近い将来実現すると予想されます。また、白内障手術に関連し、遠くも近くも見えるいわゆる老眼にも対応できる多焦点眼内レンズも登場しており、白内障手術とレーシックをあわせた治療が行われていくのではないかと考えられます。言い換えると、白内障がない方で老眼の場合には、レーシックのみで近視、遠視ならびに老眼を矯正し、白内障がある場合には、遠近両用の眼内レンズを挿入し、さらに術後に屈折誤差をレーシックによって調整するという治療が普及するものと思われます。このような治療は、患者さんの生活の質(Quality of life)に計り知れない恩恵を与えると考えられ大いに期待しています。

院長 小笠原  孝祐


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