平成6年12月号(№17) コンタクトレンズ使用者は定期検診を忘れずに

【 更新日:1994/12/01 】

コンタクトレンズ使用者は年々増加し、用途に応じた種々のレンズが開発されその進歩も著しいものがある。しかしながら、コンタクトレンズはあくまでも医療器具であるにもかかわらず、一度処方を受けると自覚症状がでるまで診察を受けなかったり、軽い症状は我慢して使用している方々が増加しているように思う。
 コンタクトレンズによる角膜障害は重篤になれば角膜腫瘍にいたり失明の危険に陥ることもある。また、軽い傷害を長期にわたり放置することにより、角膜の慢性の代謝や栄養障害が起こり、角膜の透明性を維持するために大切な細胞(内皮細胞)が減少し、取り返しのつかない状態になることもある。ちなみにこの細胞は人間では再生しないので、一度失われた細胞を取り戻すことはできないのである。
 一般的に、コンタクトレンズを10年以上使用している人、充血しやすい人、涙の分泌の少ない人(ドライアイ)は特に注意が必要であり、またハードコンタクトレンズに比べてソフトコンタクトレンズ使用者は、角膜障害の症状が自覚しにくいことも念頭に入れる必要がある。
 コンタクトレンズは文明の利器であるが、両刀の剣でもあることを常に考えてレンズケアをしっかり行うとともに、調子が良くても最低年に3回は定期検査を受けてほしいものである。

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