平成6年11月号(№16) 患者さんによく聞かれる質問

【 更新日:1994/11/01 】

その4 白内障の手術はいつ頃受けたらよいでしょうか?

白内障は目の中のレンズ(水晶体)が濁る病気ですが、糖尿病やぶどう膜炎などが原因となるものを除けばほとんどが加齢による老人性白内障です。『しろそこひ』とも言われ、20年位前までは白内障は失明に至る恐い病気というイメージがあったものの、手術を受けても厚い凸レンズのメガネをかけなければならないことと、手術に技術的に限界があったため『すっかり見えなくなってから手術を受けたほうがよい』という意識がつい最近まで残っていたように思います。
 しかし、現在では超音波を用いて小さい傷口から安全に手術ができ、また眼内レンズ(人工水晶体)を埋め込むことにより、厚いメガネをかける必要がなくなったためその人の生活の質(クオリティ オブ ライフ)に応じて『日常の生活に不自由を感じた時期が手術を受ける目安』と考えてよいと思います。
 具体的には・・・・ 
 ①老眼鏡をかけても、虫メガネの補助がなければ読書や新聞の字が読めない。
 ②車を運転する人は、免許の更新が難しいとか、車を運転していて不自由を感じるようになった。
 ③道を歩いていて知っている人から声をかけられても、少し離れればその方がわからず失礼をしてしまう、などということが上げられます。
 老人性白内障は60歳以上であれば約80%、70歳以上であればほぼ100%の方に少なからず起きていますが、決して恐い病気ではありませんので、診断を受けたら医師の説明を良く聞き治療を継続し、進行の予防を行うとともに見え方に不自由を感じたら手術について相談を受けてください。また白内障のほかに目の病気がないかどうか検診を受けることも大切です。

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