平成20年4月号(No.79) 花粉症と上手に付き合うために
毎年2月末には花粉症の飛散情報がニュースで流れますが、今年はスギ花粉症で悩まされる患者さんが極めて多いと感じています。今までは、花粉症の経験が無かった方に症状が出たり、また、毎年花粉症になる方でもその程度が、極めて強いようです。特に目の充血やかゆみとともに、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状を強く訴える患者さんが目立つように日常診療を行っていて感じています。花粉症の症状は極めて厄介で、日常の生活においてもイライラする症状を強く感じると思いますが、根本的な完治手段が無い現状では、その症状を軽減させ少しでも快適な状態で過ごせるには、どうすればよいかを考える必要があると思います。まず、第一には花粉症で毎年悩まされている方は、症状が出始める2週間程前から、点眼薬ならびに耳鼻科の症状に対する内服を予防的に行うことが有効であることが分っていますので、ぜひ行ってほしいと思います。また、花粉症の原因物質が何か、またその物質に対する反応の強さがどの程度であるかは血液検査を行えば分りますので、今まで血液検査を受けたことのない方は、ぜひ一度検査を受け自分が何にどの程度反応するかを知っておくことも大切かと思います。花粉症の方は、春先のスギだけに反応する方や、6月以降にピークを向かえるカモガヤなどのイネ科植物にも反応する方、またハウスダストやダニなどに反応し、いわゆる通年性アレルギーも併せ持つ方など様々な患者さんがいるからです。花粉症予防用眼鏡をかけたり、マスクをすることも大切ですが、予防治療とともに、専門医から適切なアドバイスを受けて早期に治療を行ってほしいと思います。
自己紹介
出身は遠野で、遠野高校を卒業し、岩手県立大学に入学しました。大学4年間を盛岡で過ごしたおかげで、盛岡で働きたいと強く思うようになり、今年の3月中旬から秘書として勤務させて頂いております。勤務する前は、心配や不安ばかりでしたが、スタッフの皆さんが気さくに接してくださるので、少しづつ慣れてきました。とはいえ、やはり勉強不足で足を引っ張ってしまうことも多々あるとは思います。初心を忘れずに、患者さんやスタッフの皆さんのお役に立てるように、精一杯努力していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。
秘書 北湯口 まり