角膜移植手術

【 更新日:2017/11/20 】

輸入角膜を用いた角膜移植手術を希望される方は、受け入れることが可能ですのでご相談下さい。平成18年2月から現在まで10名12眼に手術を施行しております。

1.はじめに 
角膜移植術は、角膜(黒目部分)の病気のために視力が低下し、目薬や飲み薬での治療では良くならない場合に、患者さんの視力を改善させる一つの治療法です。

 

2. 実際の角膜移植術 
角膜移植術は、亡くなった方から頂いた角膜を病気の角膜と交換する手術です(図1-1~3)。手術の時の麻酔は、より安全に手術ができるように全身麻酔で行っています。 図2-1、2は実際に手術した患者さんの眼です。

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3.角膜の提供(海外角膜) 
2.の項目にあるように角膜移植術には、移植するための角膜が必要です。通常、角膜は国内のアイバンクから提供され、それを移植に用います。しかし、国内のアイバンクでは、角膜移植希望患者さんに比べ、提供される角膜が少なく、手術まで長期間待たなければならないのが現状です。また、手術も角膜が提供されてから7日以内に受ける必要があり、前もって予定しての手術は難しくなります。当院では、この欠点を補うために、海外のアイバンク(アメリカ合衆国シアトル市のSight Life)から角膜の提供を受けています。アメリカでは角膜の提供が多いため、患者さんの希望の日に合わせて角膜を送ってもらえるので数か月前から手術日を決めて、予定手術をすることが可能になります。海外角膜の使用に関しては、厚生労働省も認めており、また、感染症などの検査もされており、角膜移植により病気が移る心配はありません。

4.入 院 
入院はおよそ1~2週間で、全身麻酔での手術になりますので麻酔専門医のいる盛岡市立病院に入院します。

5.角膜移植術が必要な病気 
1) 角膜混濁(角膜が白く濁って視力低下している場合)
角膜変性(角膜ジストロフィー)、角膜ヘルペス、角膜班・角膜白斑、水泡性角膜症など
2)   角膜変形(角膜が変形し、歪んで視力低下している場合)
円錐角膜

6.費 用 
1) 海外角膜代金:40万円(自費で健康保険の対象外です) 角膜代金、アメリカからの輸送費、輸入関税などの輸入手続き費、国内輸送費が含まれます。
2) 入院費用: 健康保険1割の場合 約 75,000 円 (手術費用を含みます)
健康保険3割の場合 約 225,000 円

7.手術実績 
平成18年以来10名12眼の方々に角膜移植術を行っています。

症例 年齢 性別 左右 術前視力 術後裸眼視力 術後矯正視力
1 82 0.04 0.3 眼鏡で0.6
2 88 0.3(0.5) 0.6 眼鏡で0.9
3 80 0.03 0.1 眼鏡で0.2
4 66 光覚弁 0.09 眼鏡で0.5
コンタクトレンズで0.8
5 68 0.02 0.2 眼鏡で0.3
コンタクトレンズで0.5p
15cm/指数弁 0.1 0.01
6 73 光覚弁 0.1 眼鏡で0.4
コンタクトレンズで0.7
7 85 0.03 0.4 0.02
8 84 0.02 0.07 眼鏡で0.1
9 49 0.01 0.4 眼鏡で0.9
10 60 0.01 0.02 眼鏡で0.04
0.01 0.04 眼鏡で0.5

平成25年12月現在


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