平成5年11月号(№5) 目医者と眼科医
【 更新日:1993/11/01 】
昭和52年眼科医になった年の7月、県立福岡病院へ出張にいった際、福岡高校野球部の生徒が左目に硬球をぶつけ眼科へ運ばれてきた。その際付き添ってきた先生は小生の盛岡一高時代の恩師のI先生であった。「なんだ、おめえ~目医者になったのか。」りっぱでなくても一人前の眼科医になろうと意気盛んであった自分は『俺は目医者でなく眼科医だ!』と心の中で叫んだ。『目医者、歯医者が医者ならば、蝶々トンボも鳥のうち』という言葉もあるという。眼科といえば「眼洗い」という意識がまだまだ強い時代の象徴かもしれない。
現代の眼科医療を、目医者として「身近に親しまれる眼科医」の立場行っていければと思う今日このごろである。