加齢黄斑変性症の主な治療法と予防法

【 更新日:2021/01/22 】

加齢黄斑変性症の主な治療法

加齢黄斑変性症の主な治療法は2つです。

1.抗VEGF治療

VEGF(血管内皮増殖因子)の働きを抑えるお薬を微量(0.05㏄)眼に注射します。新生血管の成長や漏れ出る血液中の水分を減らします。現在使用が可能な製剤は、バイエル社製アイリーア®(一般名:アフリベルセプト)とノバルティス社製ルセンティス®(一般眼:ラニビズマブ)です。

2.光線化学治療法(PDT)

光に反応するお薬を腕の静脈から投与し、弱いレーザーを照射して新生血管を閉塞させます。

AMD関連の失明予防に学会が推奨事項を公表

米国眼科学会(AAO)は2016年1月19日、高齢者に向けて加齢黄斑変性(AMD)発症を防ぐヒントを紹介しました。
2010年の米国のAMD患者数は約210万人で、2050年までには540万人以上になると予測されます。AMDは高齢者の最多の失明原因ですが、いまだに白内障や緑内障に比べて知名度が低いです。AAOは「眼検診や生活習慣改善などを通じて眼を大切にすることでAMD関連の失明が予防できる」と強調し、AMDの一般への周知を図るため、発症を予防する5つの具体的なヒントを紹介しました。

AMDを防ぐ6つのヒント

1.眼科の包括的検査を受ける
AMDは初期症状がないことが多いため、眼科専門医による定期的、包括的な検診が早期発見治療に不可欠です。65歳以上には、たとえ眼疾患の徴候がなくても2年に1度検診の受診が推奨されます。

2.禁煙する
喫煙によりAMDの発症リスクが高まり、加速度的に進行することが多くの研究で示されています。喫煙者は非喫煙者よりも黄斑変性を来す可能性が2倍高いと言われています。

3.眼疾患の家族歴を知る
近親者にAMDがいる人が発症する可能性は50%にのぼります。検診を受ける前に家族の眼疾患歴を把握し、眼科医とその情報を共有できれば、頻回な検診の必要性が判断できます。AMDは早期に発見できれば視力を維持しやすい病気です。

4.オメガ3脂肪酸が多く、コレステロールや飽和脂肪の少ない食事を心がける
魚などオメガ3脂肪酸の豊富な食品を摂るとAMDリスクが下がることを示した研究は多いです。AMD進行リスクが中等度の患者を対象にした研究では、オメガ3脂肪酸をサプリメントではない形で摂取することが多い人は、12年後に進行性AMDとなる可能性が30%低かった発表されています。別の研究では、飽和脂肪やコレステロール摂取量が多い人やBMIが高い人はAMDリスクが上昇することが明らかになっています。

5.定期的に運動する
定期的な運動が眼によい影響を与えることが、多くの研究で示されています。ある研究では、週3回の運動より、15年後の滲出型AMD発症リスクが70%低下することが確認されました。

6.大切なのは何よりも予防
加齢黄斑変性の要因には、日頃の生活習慣が大きく関わっているといわれています。つまり、早めに気づいて、生活習慣の改善を始めれば、それだけ発病のリスクを軽減できるということです。決定的な治療法が確立されていない今、まずは発病させない、予防を第一に考えるべきでしょう。
心がけておきたいこととして、サングラスをかけて太陽の光から眼を守る、喫煙を控える等が挙げられます。もちろんバランスの良い食事をとることも眼の老化や加齢性の疾患を予防するには大切なことです。
老化や疾患の原因といわれる「活性酸素」。その悪影響を軽減できる、ビタミンやミネラルを多く含んだ食事を積極的にとることを心がけましょう。また、ホウレン草などの緑葉野菜に含まれるルテインという成分は、網膜にも存在していて、有害な光から黄斑を守っていると言われています。食事だけでは、充分に栄養を補えないと思う場合には、サプリメントなどの活用も有効でしょう。

 

ルタックス

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早目のチェックも大切

片眼で見え方の変化が起こっていても、もう片方の眼が視力を補って気づきにくいことがあります。たまに片眼ずつ見え方をチェックしてみましょう。また、症状に現れなくても、年齢とともに眼疾患のリスクも高まっています。定期的に検査しておくことが重要です。もちろん、何か気になることがあれば、すぐにご相談ください。

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