平成24年5月号(No.94) 小笠原眼科クリニック増築棟竣工特集号

【 更新日:2012/05/01 】

 新緑の候、皆々様には益々御清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて、今年1月初旬に着工致しました当院の東側敷地内への増築工事は4月27日に無事竣工を迎えることが出来ました。工事中は患者の皆様には多々御不便と御迷惑をお掛け致しましたことをこの紙面をお借りしてお詫び申し上げます。

 当院は早や開業20周年を迎え院内施設が眼科医療の進歩にそぐわない面が随所に生じてきておりました。特にも高度医療に関連する検査機械の配置に無理が生じており、ひいては患者さんの外来診察上の移動やスムースな受付、検査、診療、治療という流れに遅れと支障をきたしておりました。そのため増築部分に事務室、秘書室、コンピュータ管理室を移動し、また、屈折矯正手術レーシックに関連する精密検査室ならびにカウンセリングルームを新設致しました。その分、余裕が出た既存の部屋に現在の検査機器を配置し、レーザー治療室ならびに超音波・電気生理検査室を新設致しました。また、当院の診療で使用しているカルテビューアシステムというカルテ管理体制を維持するとともに各種検査機器すなわち眼底検査、細隙灯検査、角膜内皮細胞検査、角膜形状解析検査、視野検査、網膜・視神経解析検査、角膜内皮細胞検査等を診察室で全て見ることが出来るVK2というファイアリングシステムの容量とソフトを拡充し、コンピュータ機能のバージョンアップを実施致しました。

 院内の待合室を大きく拡充することはできませんでしたが、検査機器の整理に伴い、中待合室のスペースを増やすことが出来ました。また、診察室は患者さんの流れを考慮し、出入口を2つに増やすとともに将来を見据えて3人での診察(三診制)が出来る場所を確保致しました。増築棟の2階には従来の手術室の2倍の広さの手術室を新設し、手術用顕微鏡を最新のものに切り替え、また最も重要である手術室内のクリーン度を高めました。当院にはエレベータが無い状況で足腰の不自由な方には大変御迷惑をお掛けしてまいりましたが、この度、階段の昇り降りができる電動車いすを導入することができ、階段の昇り降りに不自由な皆様には喜んでもらえるものではないかと考えております。

 当院は開院以来20年間にわたり7床ではありますが、入院を受け入れてまいりました。昨年3月11日に発生した東日本大震災大津波という未曽有の災害時には有床診療所が避難場所になることを再認識し、多くの被災地の方々から「入院による手術を受けることができて良かった」という感謝の言葉を頂きました。入院施設を維持することは看護師の確保はもちろんのこと、維持費を賄っていく面から容易ではありませんが、今後とも震災復興の一助として有床診療所としての機能を全うして行きたいと思います。

患者さんが当院を訪れた際、私共はそれに応え、患者さんが満足できる診察と治療を行うことが使命であることは論を待ちません。また、良い診療を行うためには診療を行う側も働きやすく、かつ充実感のある職場であることが大切であるというのが私の持論です。この意味において今回の増築が職員の眼科医療に対する意識の高揚に役立ち、結果として患者さんへの診療の質が高まることを願っているところです。最後になりますが、開業して20年の間、お世話になった多くの方々に衷心より御礼と感謝を申し上げます。増築に伴い、既存施設をA棟、増築部分とB棟と呼ぶことに致しましたので申し添えます。

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