平成12年8月号(№48) 紫外線が白内障の危険因子に

【 更新日:2000/08/01 】

オゾン層の破壊による紫外線の増加が皮膚がんに影響を与えていることはしばしば指摘されているが、紫外線被曝量が白内障成因の危険因子であることを金沢医科大学の佐々木洋講師が『人種、生活環境の子とんる地域での白内障疫学研究』としてまとめ、今年の第39回日本白内障学会で学術奨励賞を受賞した。
 研究の対象地域は、アイルランドのレイキャビック市・シンガポール市・石川県能登地区・鹿児島県奄美地区で、紫外線量はレイキャビック市に比べシンガポール市7.6倍、能登地区3倍、奄美地区4.8倍である。
 その結果、『シンガポール市の60歳代とレイキャビック市の80歳代の水晶体の有所見率は同じ60%前後で、シンガポールではレイキャビック市より15~20年早く白内障が進行する』と解説している。
 日本における白内障手術は年間70万件であるが、手術年齢を10年遅らせることができれば、死ぬまで手術をしないで済むかもしれない。佐々木先生は、白内障の予防として帽子とともに紫外線カットメガネの着用を推奨している。

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