片側顔面痙攣とは
【 更新日:2015/12/07 】
自分の意思に関係なく、顔の片側の筋肉だけが勝手にピクピクする病気です。顔面神経は、目をつぶったり、口の開け閉めや笑う時に使う筋肉を動かす神経です。通常、この神経は自分の意思で働きます。ところが、この病気の場合、顔面神経が何らかの原因で隣り合っている血管に刺激され、自分の意思に関係なく勝手に目のまわりや口・ほお・あごの筋肉が動いてしまいます。
中高年の女性に多くみられます。
片側顔面けいれんは、50歳~70歳の、特に女性に多くみられる病気です。女性のかかる割合は、男性よりも多いといわれており、約7割が女性です。片側顔面けいれんは、ほとんどの場合、顔の左右片側どちらかに起こる病気です。放っておいても、自然に治る病気ではありません。
片側顔面けいれんの主な症状
初期には主に顔の片方の眼の周囲、口がピクピクします。進行すると症状が頻繁に起こり、目の周囲や口、ほお、あごの筋肉がひきつります。最近の研究から、生活習慣病である高血圧や高脂血症の症状がある人では、片側顔面けいれんになる割合が高いことがわかってきました。
症状が出やすいのはこんな時!
□ 緊張している時
□ 食事の時
□ 笑った時
□ 人と話している時
ひとりで悩まずに、ぜひ一度、専門医にご相談ください。
眼瞼けいれんと片側顔面けいれんは、視力を失ったり、生命にかかわる病気ではありませんが、そのまま放っておくと、さらに症状が進行してしまう可能性があります。緊張したり、心配事があったり、憂うつになると症状が悪くなることがありますので、心を平安に保つことも大切です。
気になる症状があれば、なるべく早めに専門医の医療機関(眼科、神経内科、脳神経外科など)で受診し、医師に相談されることをおすすめします。