平成19年8月号(No.76) 患者さんが満足する医療とは?

【 更新日:2007/08/01 】

7月中旬、当クリニックにおいてスタッフが勉強会を開き、患者さんが満足する医療について各自意見を述べ合った。その勉強会に参加するにあたって鎌田 実著『超ホスピタリティ』という本を読んでみた。御存知、鎌田氏はあの有名な『がんばらない』の著者で、現在は諏訪中央病院名誉院長である。なぜ、若者言葉の“超”がついているのだろう?そんな疑問を抱きながら読み進んでいった。単なる病気を治すためのケア以上に患者さんとその家族関係をも治すような魔法の杖がホスピタリティの上に“超”がつく由縁のようである。相手の心を読み取ること、それには“想像力”が大切である。患者さんが今何を求めているのか?それにはどうしてあげれば満足させられるのか?等、相手の立場になって考えることが大切とある。患者さんは、処方される薬や治療と同様に、医師や看護師等からの温かい言葉や思いやりのある言葉を待っていると思う。日々忙しく働く中でもちょっとした心遣いをしてくれるスタッフに患者さん達は長く待たされても少しは癒されるかもしれない…そんな思いでこの本を読み終えた。

-そして勉強会当日-
 働く者が精神的にも肉体的にも充実していることが患者さんに対して余裕を持って接することができる原点ではないだろうか。組織の仕事は全員の協力で成り立っている。お互い良好な関係を保ちながら働ける環境が大切であり、そのために何をすればよいのか?等々スタッフは具体的な意見を述べ合い、まず自分達が改善できることからやっていこうと動き出した。スタッフが患者さんに少しでも満足してもらえる環境を作りたいと考える時間こそ「超ホスピタリティ」の精神につながっているのだと確信している。真剣に意見を出し合うスタッフの姿勢は素晴らしいと思った。最後に『超ホスピタリティ』の著書の中から心に残った言葉を紹介して終わります。思いやる心で…

思いやる心で生きてみてください
あなたはいい仲間やいい友人を得るでしょう
仕事場でも高い評価を得るでしょう
あなたは幸せに近づきます  きっと

小笠原  美知子

自己紹介

今年の3月中旬から視能訓練士として勤務させて頂いております。私は、盛岡白百合学園高校を卒業後、宮城県の東北文化学園専門学校で3年間専門知識を学び、この春、国家資格を取得致しました。私自身、出身も岩手県の地元っ子なので、入社と同時に久々の実家生活をしています。はじめは懐かしさを感じていましたが、この機会に親孝行をしていけたらと考えています。
 入社して数ヶ月経ちましたが、実際の患者さんとのふれあいは一人一人違い、失敗の毎日で勉強不足を痛感しています。まだまだ未熟で御迷惑をお掛けすることが多々ありますが、知識や技術、患者さんとのコミュニケーション等を少しずつ吸収し、一日でも早く皆様のお役に立てるよう努めて行きたいと思います。精一杯努力していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。

視能訓練士  瀬川 博子

4月から看護師として勤務させて頂いております。これまで18年間老人福祉施設に勤務しており、医療現場は初めての経験になります。外来や手術等を覚えなければならないことがたくさんあって大変ですが、初めて経験する様々なことに感動したり楽しさを感じたりしています。
 患者さんにより良い看護が出来るよう一日でも早く仕事を覚え、また、日々勉強を重ねて頑張って行きたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

看護師  佐藤 康子

今年の5月下旬から勤務させて頂いております。以前は、病院で病棟クラークとして2年半前までの8年半の間働いていました。今は外来での事務業務で、病棟から外来との違い、以前の循環器疾患から眼科疾患の違い、そして法改正などで変更になった部分での戸惑いの中働いている毎日です。勉強不足な面が多く、御迷惑をお掛けすることがあると思いますが、スタッフ、そして患者さんのお役に立てるように日々努力して行きたいと思います。これからも宜しくお願い致します。

検査事務  細川 香織


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