第325回岩手眼科集談会

【 更新日:2013/02/21 】

小野寺 毅・小笠原 孝祐
日常診療で見逃されがちな疾患-ペルーシド角膜変性について-

当院ではLASIKや角膜移植を行っているため、強度乱視の患者が受診する機会が多い。強度乱視患者には角膜形状解析を行い、正乱視、不正乱視の判断をするが、判断が困難な患者の中に初期の円錐角膜やペルーシド角膜変性などの非炎症性角膜拡張性疾患が存在する。非炎症性角膜拡張性疾患はLASIKの非適応であり、見逃さないことが重要である。
 今回、円錐角膜や正乱視と誤診されがちなペルーシド角膜変性について、その特徴と当院で経験したペルーシド角膜変性の代表症例について報告し、また、その9例18眼の所見ついてまとめた。
 9例18眼中、屈折は多くが倒乱視であり、その程度は-3D以上であった。また、角膜形状解析が可能な例では、ほとんどがcrab claw appearance(蟹の爪様所見)を示した。
 -3D以上の倒乱視を呈する患者では、角膜形状解析を行い、ペルーシド角膜変性を見逃さない注意が必要である。


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